まんぷくの世良(桐谷健太)のモデルは伊藤忠兵衛!?

NHKの連続テレビ小説「まんぷく」の多くの登場人物には、実在モデルが存在します。このページでは、その中で立花萬平(長谷川博己)と商売上の付き合いが多い世良勝夫(桐谷健太)の実在モデルについてお伝えします。

また、桐谷健太さんが演じる世良勝夫がどんな人物なのか。朝ドラの中でのことも含めて詳しく解説していきます。まんぷくを見ているあなたにとっては必見の内容になっていますよ。

まんぷくの世良はどんな人物?

「まんぷく」の中の世良勝夫は、個人で「世良商事」を経営している人物です。桐谷健太さんが演じる世良勝夫は、始めは幻灯機を作る技術者でしたが、物を作る側から商品を販売する側に転身して大成功を収めます。

 

転身の原因は、立花萬平にありました。萬平の作る幻灯機を見て、モノづくりでは太刀打ちできないと考えたからです。そのため世良勝夫は、萬平の作っているものはいいものだと判断して売らせてほしいとやってきます。

 

立花萬平が軍事物資の横領容疑で捕まると、ヒロインの今井福子(安藤サクラ)からの相談に応じて釈放に大きな貢献をします。実際には、商工会の会長の三田村(橋爪功)に取り入るための行動でした。

 

戦後は闇市で商売を行い、住むところを探していた萬平に泉大津の倉庫を紹介します。萬平が反乱容疑で逮捕されると、ここでも萬平を擁護し釈放のために活躍します。

 

さらに、萬平が開発した栄養食品「ダイネホン」の販売では味の改良や宣伝方法のアドバイスなども行います。「まんぷく」の中では、自信家で押しが強く、常に損得勘定をしているような人物として描かれています。

 

萬平とはつかず離れずの関係ですが、ピンチのときにはサポートするなど、ずっと関わっていくことになります。世良は福子に萬平のことを親友と言ったこともありますが、実際の関係でいうと仕事上のパートナーという関係が適切かなと思います。

 

「まんぷく」の世良の実在モデル

「まんぷく」の世良勝夫の実在のモデルは公式では発表されていません。私も立花萬平の実在モデルの安藤百福さんの本を5冊以上読んで確認したのですが、それらしい人物は出てきていません。そのため、オリジナルの登場人物の可能性が高いように思います。

 

もちろん、脚本家の福田靖さんがだれかをモデルにしている可能性はあります。しかし、安藤百福さんの周辺の実物を調べてみても、若い頃から百福さんと関わった世良勝夫のような実業家がなかなか見当たらないのです。

 

また、安藤百福さんが幻灯機を作っていたという記録は残されていますが、「まんぷく」のように百福さんの他に幻灯機を作り、途中で諦めて実業家に転身したちという人物は確認できませんでした。

 

なので、「まんぷく」の世良勝夫はある特定の人物ではなく、戦中・戦後に大阪で実業家として活躍した人たちのモデルであり、「まんぷく」独自の人物というのが推察できます。

 





 

世良の実在モデルは伊藤忠兵衛?

ただ、実在モデルがいないといってもまんぷくの登場人物はほとんどモデルがいます。そのため、だれかをモデルにしている可能性があると思って考えてみました。ここからは、あくまで私の個人的な予想になりますが安藤百福さんの周辺にいて世良のモデルと考えられる人は2人です。

 

1人目は二代目・伊藤忠兵衛さんです。「総合商社の祖」と呼ばれる人物で、若いときには家業の伊藤忠商店の役職には就かず、地方回りのなどの下積み生活を経験しています。

 

その後イギリス留学を経て伊藤忠商店に戻った二代目伊藤忠兵衛さんは本家の「紅長」と合併して「丸紅商店」とし、現在の「伊藤忠商事」と「丸紅」へと発展させていきます。

 

2人目は、越後正一さんです。1916年に二代目・伊藤忠兵衛さんの書生となり、伊藤忠に入社後は中国での繊維貿易で力を発揮し、「繊維相場の神様」と言われたりしています。

 

その後も伊藤忠商事を世界最大の繊維商社に押し上げ、「中興の祖」とも呼ばれていました。越後正一さんは相当の負けず嫌いのようでしたから、世良勝夫に似ていなくもないと思います。

 

なので、この2人をあわせて作ったキャラクターが世良勝夫なのかなと予想しています。どうしても、世良が商社を経営していることからこの2人が有力ではないかなと思っています。

 

ただ、桐谷健太さんが演じる「まんぷく」の世良勝夫には実在モデルはどちらか一人ではなく伊藤忠兵衛さんと越後正一さんをあわせて出来上がった人物ではないかと予想しています。

 

自信家で上昇志向が強く、押しの強さがある世良勝夫のような人間は、戦中・戦後の大阪には数多く存在したかもしれません。なので、私の予想は外れている可能性もありますが・・・このように誰がモデルなのかと考えるのも楽しいですね。

 

いろんな人物を本を読んで実在モデルを調べていったりするのは、歴史を勉強するのと同じでとても楽しいです。朝ドラ「まんぷく」はそんな楽しみ方もできる朝ドラだと思います。今後の世良勝夫の登場や桐谷健太さんの演技にも注目していきたいですね。

 

追伸

次期の朝ドラは、泣けること間違いなしの連続テレビ小説「なつぞら」です。くわしくはコチラをご覧ください。会話形式なので読みやすくなっています。

 



 

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